成人向け作品のお取り扱いについて、弊社での基本対応を記載させて頂きます。ご入稿頂く原稿に成人向け表現が含まれる場合はご確認をお願い致します。(※内容は変更・修正することがあります。)
●成人向けの本を作る場合は、表紙に表記をお願い致します。
表記の仕方は「for adult」「成人向け」「adult only」など、成人向けの本であることが
わかるものでお願い致します。
表紙先行入稿時等はこちらでは内容の判断ができませんので、成人向けの場合は入れ忘れに
ご注意ください。
●奥付にサークル名、発行者連絡先、発行日、印刷会社名を必ず明記して下さい。
昨今では「個人情報」を守る意味から本名とか住所は直接表記しません。
そこで、同人誌については以下の項目の記入をお願いいたします。
・「発行年月日」
・「ペンネーム」と「メールアドレス又はホームページURL」
・「印刷会社名」
これで、作者に連絡したい読者等はメール或いはWebにアクセスすることによって
コンタクトができます。
●奥付を入れる理由
同人誌を発行するということは、当然ながら発行者に責任が発生します。
発行者は、奥付を明記することによって、その責任の所在を同人誌の上で明らかに
することになります。
奥付がない、または不完全な同人誌に問題が生じた場合、問題があるが故に故意に
奥付を隠したと判断され、問題が深刻化する可能性があります。
上記の成人向マークと奥付の要請はこのような趣旨で行っているものです。
ご理解の上実践していただきます様お願いしております。
1.表紙への「成人向」、「18禁」などのマークを必ず付けること
2.奥付へのサークル名、発行者連絡先、発行日、印刷会社名の明記
よろしくご理解の上、ご協力をお願い致します。
日本同人誌印刷業組合にて「成人向けマーク」をhttp://www.doujin.gr.jp/mark.html
よりダウンロード出来ます。
コミックマーケット85での頒布物における性表現について
従来より弊社では、コミックマーケット合わせの印刷物における性表現については、準備会からの通達にある「商業誌に準じる」という部分や、これまでの準備会の判断実績などを総合的に吟味し、わいせつ図画として頒布不可となる可能性が高いと判断される表現については、修正範囲を広げる等の対策をお願いしてまいりました。
しかしながら、7月に成年向けマンガ雑誌の編集者が逮捕されるという事例を受け、判断基準の基となる
「商業誌」(特に雑誌)の近刊における表現が、「修正をより強く行う方向に」大幅に変化しております。
このような状況から、冬コミ参加サークルに向けてのアピールにも、商業誌における状況をよく確認するよう注意喚起が行われており、また、昨年の冬や今年の夏と同等の修正基準では頒布不可と見なされる可能性が、準備会から示唆されております。
ご存知の通り刑法175条の「わいせつ図画」については、明文化された基準は存在せず、関係者の逮捕事例や、これまでに行われた裁判での例を見ながら、主に「性器・結合部への修正を行う」ことで対応してきました。しかし、その修正も当然ながら法的に「安全・明確」な基準が存在しない以上、常に最新の状況をしっかりと把握されたうえで創作活動を行っていただくよう、お願いいたします。
性表現を含む同人誌作成にあたってのお願い
性器、結合部への修正は「線」ではなく「面」で行ってください。
女性器、男性器、あるいは性交シーンの結合部については、「性器の特徴的な形状を示している部分、および結合部が見えないようにする」のが基本となります。この際、「細い線を複数並べる形での修正」は、修正が不十分と見なされる可能性があります。修正は、白抜きまたは黒ベタでの「面」で行うことを強く推奨いたします。なお、モザイク処理を行う場合は、「輪郭線以外が完全に見えなくなる程度の」粗いモザイクで行ってください。
修正の度合いについては、先述の通り成年向け雑誌の近刊における表現をよくご確認ください。
※現状を鑑みて、参照すべきは「単行本」ではなく「直近の雑誌」であると考えております。
必ず「奥付」を入れてください。
頒布する同人誌に対する責任の所在を明らかにするため、必ず奥付を入れてください。奥付にはサークル名、連絡先、発行日、印刷会社名などを記載してください。コミケットアピールの内容の繰り返しになりますが、奥付が全く無かったり不完全(連絡先不明など)な場合、問題が発生した際に故意に隠したと判断される恐れがあります。
「成年マーク」表示とは別の問題です。
今回の注意喚起については、刑法のわいせつに関わる問題です。これに対し、成年マーク表記などの対策は、いわゆる青少年健全育成条例に基づくゾーニングへの対応となります。成年マークの有無と、性表現への修正の度合いについては直接的な関係はありませんので、これらを混同することがないよう、留意してください。
以上をご理解いただけない場合はご入稿をお断りする場合がございます。ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。
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